O脚 X脚 骨盤の真実
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★ 骨盤が広がる(開く)と言う話は、嘘。
★ O脚X脚は骨盤だけではなく、足首から下にも原因がある。
★ 人間は幼少期にO脚X脚を経験している。
★ 変形性膝関節症と呼ばれる次のステージがある。
★ 強く施術したりバンドを巻いても良くならない。
★ 変形(OA)まで行くと保存療法では難しい。
変形性膝関節症
この言葉に聞き覚えがある方は意外と少ないのではないでしょうか。変形と名が付く様に膝を構成する骨が変形し脚の形が悪くなり、軟骨がすり減り痛みが出てきたりする変形の事です。
基本的には加齢によりこの変形性膝関節症になりやすいと言われていますが、「加齢=筋力の低下」「肥満」「O脚 X脚」などの原因があげられ女性に多いとされています。
痩せている人は筋力不足、肥満の方はご自身の体重を支えられない…つまり体格や私生活に合った筋力が必要になってきます。
「O脚 X脚」から次のステージの「変形性膝関節症」へ移行する可能性が高く、密接な関係を持っておりO脚X脚を気にされている方は変形する前にメンテナンスをしていく事が重要になります。
すでに成長の段階や生まれついて変形されている方もいて、重度となると外科的な手術が必要になる場合もあるので注意が必要です。
O脚 X脚の原因(骨盤は開かない)
よく雑誌やTV、整体やエステなどで骨盤が歪む(開く)とこれが原因となりO脚X脚になりやすくなると言う事を耳にします。
みなさんもそうではないでしょうか。
B-TRAINでは「骨盤」と「足首から先」と考えています。
人体はつながっているので全身と言いたいところですが、ここではわかりやすくこの2つのポイントを上げさせていただきます。
よく骨盤が広がる(開く)と勘違いされている施術者の方がいらっしゃいますが、骨盤は強力な筋肉や靭帯や結合によって形が成されているため数ミリズレが生じただけで痛みを伴う怪我をしてしまいます。
例外が妊娠、出産時には女性です。女性ホルモンの「リラキシン」の分泌が盛んになり準備をしていき骨盤の仙腸関節の靭帯が緩み恥骨結合が数ミリ開き出産に向かいます。
出産後の女性の骨盤矯正が特に必要な理由はここにあります。
話が少し逸脱してしまいましたが、なぜ「骨盤が開く」という言葉が使われるようになったのでしょうか。
一般の方や勉強不足の施術者はその言葉の通りに想像するでしょう。
「骨盤が開く」その正体は「骨盤の角度による見え方」にあり、骨盤の前傾(骨盤を立てる)後傾(ソファに座るように倒す)などにより前面から見た時の見え方が広がっているように見えたりする所にあります。
この骨盤の前傾、後傾、足首から下がなぜO脚X脚につながるのでしょうか。
理学療法の世界に「運動連鎖」と言う言葉があり、「上行性」「下行性」に分けられます。
上の方に動きが連鎖していくか、下の方に連鎖していくかなのですが、この連鎖のポイントは骨盤から下は骨盤含め4つに分けられます。
上行性運動連鎖 ①足関節→②膝関節→③股関節→④骨盤
下行性運動連鎖 ①骨盤→②股関節→③膝関節→④足関節
このように始まりがどこか(ここでは原因とします)によって次の関節に与えるねじれ(関節の動き)は決定されているため何処が原因で歪んでいるかにより、筋肉の使われ方や動きなど無意識に使ってしまい意識していても制御できなくなってしまいます。
O脚X脚はこれらにより股関節を始めしている、大腿の骨などの位置関係や筋肉のテンション(硬さ)などが悪くなることにより完成されていきます。
運動連鎖は身体全体にあるのでB-TRAINでは全身施術しアライメントを正し筋肉の緊張をとり無理なく施術していきます。
強引に強く施術したり、バンドでしばり無理に変形している関節を逆に持っていこうとする行為は、さらにひどくなったりただ痛いだけになってしまいますので気を付けてください。
一度は経験しているO脚X脚
最後に乳幼児から小学生や中学生にかけて人間は生理的なO脚X脚を経験しています。
O脚→X脚→正常という感じです。乳幼児や成長していく段階では、骨格筋の成長や体重の増加にまだついていけていない状態なので「生理的な変形」と言われ問題ないですが、ある程度成長してまだ残っている方はアライメントの調節やトレーニングを的確に入れていく必要があります。
正しい知識と施術で改善してきましょう。